商品の詳細
■修斉訓（山本邦好）＊書袋付・極美本
【判型】大本2巻2冊。縦254粍。
【作者】山本邦好作。直彦・淇水（蝸庵）画。藤原随資（格斎）序。佐藤竜也跋。西谷良恵（篤志軒）書。
【年代等】安政4年6月序。同年7月跋・刊。［京都］斎政館蔵板。
【備考】分類「往来物・教訓」。冒頭に書袋を掲げた。「父子章第一」から「継善章第一八」までの全一八章・七九カ条を記した絵入り教訓書。上巻は、まず「父子章第一」で、親子・兄弟の道を実心で行うべきこと、私情を捨て父兄の言葉に従うこと、子の誕生を慎んで迎え、誕生日には放生を心掛けるべきことや、子育ては仁心の涵養を旨とすべきことなどを説き、続いて、兄弟章・夫婦章・朋友章・主従章・親族章・立心章・立身章の各章で人倫や処世訓を述べる。一方下巻では、まず「戒己章第九」で、争訟・名利・権勢・富貴に関わらず、善良・謙恭・遵法に徹した生き方を貫くことが己を戒める肝要と教え、陰徳や積善を奨める。続く「仏敬章」で慈悲心から人を救うことが仏教の要であること、「礼節章」で過度な恭敬・面諛が外見に過ぎないこと、「積善章」で富貴の人の戒めと才・学の重要性などを説き、さらに、衣食住における倹約や人の善悪、多言の戒め、天理に順って生きること、知己・知足安分、因果応報と積善などを諭す。本文中に数葉の挿絵を掲げ、本文中の漢語の多くに字音と字訓の両方を施す。
★原装・題簽付・書袋付・極美本。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、25,000円】。
