商品の詳細
■〈進上・返状〉大坂状〈ひらがなてん付〉
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。元禄頃刊『大坂状』(4行本)。『大坂状』は、大坂冬の陣の開戦にあたり、徳川家康が豊臣秀頼に送った挑戦状としての「大坂進状」と、秀頼から家康に宛てた受諾状としての「同返状」という2通の擬古状から成る往来物。寛永2年1月筆写の『古状揃』に含まれており、かなり早くから成立していた模様であるが、現存する初期刊本に江戸板が多いことから、あるいは江戸で先に出版されたものか。文中、「家康表裏侍」など、一見、当時としては不穏当な文言が見えるものの、草双紙の取り締まりが厳しくなる江戸後期に至っても引き続き同じ文句が載せられており注目される。
★原装・題簽付・美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。