商品の詳細
27×17㎝
全130丁
※序に「海濤翁」とあるので、編者が彼である事に間違いは無い。ただ、色々調べてみて『歌諧百人一首』と言う名の書物は探し当てる事はできなかった。
ただ、跡見学園女子大学図書館の「異種百人一首」コレクションに『歌諧百人選 乾坤2冊 弘化2年仲秋[写] 』を見つける事ができたが、選ばれた人物に多少の違いがあった。
また、同コレクションに『歌俳百人一首 乾坤2冊』があり、選ばれた人物もその順番も全く同じであったのだが、本書の「題箋」及び「序」には「歌諧」とあるにもかかわらず、本文の巻表示には『歌俳』とあって、元々は『歌俳百人一首』と称していたようである。
※選ばれた百人 八代将軍徳川吉宗・松永貞徳・水戸光圀・芭蕉・嵐雪・其角等の他に、室鳩巣・大岡忠相・加賀千代など。詠人知らずまで入っている。
『歌誹百人選』と記される本に
安永4(1775)年仲秋の日、石雲居海寿翁自序。
元書写識語・書写識語「寛政十一(1799)年次己未十一月中院(ママ)/乞需四王母園之所蔵書写之/鵜多川漁人斎」
「天保七丙申(1836)年五月/印藤物先居士素隆」。
とあるので、成立したのは「安永4(1775)年仲秋の日」。であろう。
他に 前述のコレクションに『新編歌俳百人撰』というのもあったが、柳下亭種員撰で、別物である。
※経年による紙の劣化、変色あり。